遊裕字適

『遊裕字適 ~中溝裕子の"笑"手紙集~』
~みなさんに笑顔の花が咲きますように~


血液の難病「骨髄異形成症候群」を発祥し、骨髄移植を経て九死に一生を得た著者が、ゴルフクラブを筆に持ち替えて「生きる喜び」「食・命の尊さ」を伝える絵手紙の作品集です。 ユーモアあふれるコトバ遊びで、思わず笑ってほっこりする、そんな1冊です。

今の『想い』が明日をつくると信じて!!

 

amazon、全国書店にて好評発売中
本体 1,000円(税込)
発行=エス・エム・エス(インプレス)



リカバリー! 骨髄移植を乗り越えて
『リカバリー!』
う一度グリーンに立ちたい!!
今の『想い』が明日をつくると信じて!!

本当はカツカレーが食べたかった。食べたら、口がひりひりした。だけど、美味しかった!!


好評発売中
本体 1,365円(税込)
発行=新潮社
発売=
新潮社

本を読んでくださった方から

有森裕子さん
「絶望を乗り越える言葉-中溝裕子『リカバリー!骨髄移植を乗り越えて』」(『波』、p.64~p.65、新潮社)


・・・・・・・・・・・・・・・・・私もこれまでのマラソン人生で二度、ケガで脚を手術してしばらく走ることができなくなり、メディアでも激しく書かれて、自らの存在が消えて無くなってしまうような不安にかられた経験がある。・・・・・・・・・・・そんな時に救いになるのは、やはりさまざまな人々との出会いであり、その人たちがかけてくれた言葉だった。この本の中で中溝さんは偶然知り合った人の一言から、どん底だった気持ちが前向きに変わっていった話を書いているが、私にも同様の経験がある。手術したあとに伊豆大島で合宿に出かけたのだが、そこで常連のお客さんが「しんどかったな」と言って励ましてくれた。本当に何気ない会話なのが、そのお客さんが私のことを良く知っている方であり、思いのこもった温かい言葉だったので、それが気持ちを切り替えていく大きなきっかけになったのである。ただひとつ、中溝さんにお願いしたいことがある。妹さんから、骨髄移植を受けて新たな生命を手にした今、彼女は同じ病で苦しむ人たちのために、講演や骨髄バンクへの協力を求める活動に奔走している。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・困難を乗り越えて彼女がトーナメントのグルーンに立ったとき、本当に「リカバリー!」の物語は完結するのであり、それこそが同病の方々への最大の励ましになるのでないかと思う。



みんながいるから 今があるから
『みんながいるから
     今があるから』
私は、病気になって今生きていることが素晴らしい事だと実感しています。

内容のサンプルはこちらから>>>
好評発売中
本体 1,600円
発行=ホーム社
発売=
集英社

日本女子プロゴルフ協会

中溝裕子さんが入院するとき、私たちはトーナメント会場でノートを回して寄せ書きをしていました。
一人ひとりの言葉は違いましたが「中溝さん頑張ってね」という思いは一つでした。
ところが、中溝さんの『みんながいるから 今があるから』を読むと、今度は逆に私たちが彼女に「頑張ってね」と励まされます。
改めて心の強い人だと知らされました。


プロゴルファー 村口史子さん

この本の言葉すべてに中溝さんの人生に対する思い、願いが込められている気がします。
ここに至るまで色々な葛藤があったと思います。
この本を読んで、病気と闘っている中溝さんに逆に励まされてしまいました。
ありがとう!

小達スエさん(夏目雅子ひまわり基金・故夏目雅子さんの母親)

中溝さんが書かれた力強い一文字一文字に「生きている」ことの歓びが感じられ、
思わず涙してしまいいました。
彼女はその歓びをひとり占めにしないで、みんなを元気づけようとしています。
とても、感動させられました。

財団法人骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)

妹さんからの骨髄提供で命を再燃させたプロゴルファーの中溝裕子さん。
闘いは今も続く。
本書の彼女の言葉からは確かな生の鼓動が伝わり、生きる歓びがあふれ出る。
病を経て、獲得した真の強さを、グリーン上で見てみたい。

阿武松親方(元関脇 益荒雄)

人にはわからない苦しみ、絶望を克服されたあなたの言葉は、心の中に染み入ってきます。
人への感謝の気持ちを強く持ち、ゆったりと土俵にあがっていたならば、
私の現役時代も変ったものになっていたかもしれないと感じました。





この本を書くことになったきっかけ

長野の山奥で

 私の入院中、叔母から(小林正子おばちゃん)絵手紙が届きました。
季節の草花や、野菜、くだものなど、まさに手書きのおはがきでした。
それは、ほんのりと墨の香りがして、すてきな言葉が添えられていました。
週に一度は必ず、多い時には、2,3枚まごころあふれる絵手紙を頂いていました。
母も素敵だねーと感激をかくせません。

 次第に元気がわいてきたのです。ある日お見舞いに来てくださった時
あんたー、ゲームばっかりしてたってしようがないじゃないのよー。
たまにはこういうの書いてみたらと絵手紙のセットをプレゼントしてくださったのです。
えーーと、最初はとまどいましたが、その日に基本を習いました。
筆の持ち方、線を引くことから練習です。

 あんたーなかなかすじがあるじゃないーなんておだてられたので、その気になってしまいました。
それからいろんなものを、書くようになったのです。
正子おばちゃんの絵手紙は、私を励ます言葉が添えてあり、はやく裕子ちゃんよくなってねと
おばちゃんの気持ちが痛いほど伝わってきます。

 私も体調のいい時に、プロの先輩や、お世話になっている方々に、
感謝の気持ちをこめて書いていました。
カレーライスやお魚、みかんなど・・・やはり食べ物が多かったと思います。

 当時私はまだ、水も飲めなかった状況でしたので、食べ物に思い入れが強かったのでした。
ある日、はがきがなかったので、便箋の裏に言葉だけを書いていました。
いっきに20枚ぐらい書いたでしょうか、自らを励ましたり、感謝の気持ちや、あせらずいこうよ。
など今の気持ちに素直に表現した文でした。
その時巡回で看護婦の岡野さんが中溝さんこれいただけませんかといわれたので、
お渡ししたのです。

 次の日、婦長さんから病棟の壁に貼ってもいいかしら?というお話があり恥ずかしいですし、
こんなのでいいのかなーと思いましたが、皆さんにも元気をだしていただければ
いいなと思いお渡ししました。

 そののち、看護婦さんから、○○さんが感動してたよ。
とか○○さん、じーっと読みながら泣いていたよ。と聞かされ、
私は全身に大きな喜びの風がザーと吹いたのを感じました。
この時、病気してこれでよかったんだと、病気に感謝をしようと心から思ったのです。
そんな中、いろんな方から、この筆文字をまとめて本にしたらというお話が持ち上がりまして、
 恐縮ながら出版させていただく事になったのです。

 入院中から今まで約500枚書きました。最近は、絵手紙より筆文字を多く書いています。
表紙は大好きなフクロウを選びました。福という言葉が入っているからかわかりませんけど、
私のトレードマークにしていきたいと考えています。たいしたことはいえませんが、
病気で苦しんでいる方や、落ち込んでいたり、悩んでいらっしゃる方、たくさんおられると思います。

 この本のなかの一つでも皆様の胸の中に残る言葉があれば幸いです。
私もこれからもっと体調が良くなると信じています。
そしてもっと自分の感性を磨き、もっといいものを書いていきたいと思っています。
自分ごときで誠に恐縮ですが、皆様の元気をひきだし、
幸せへの歩みにつながるように、お手伝いできればと考えています。

支えたり 支えられたり  みんながあなたを
私が筆文字を書くきっかけになった叔母からの絵手紙